mono3yu’s blog

ただ、自分と向き合う

上の世界にある自由

お題「もし1日だけ動物になれるとしたら、何になりますか?」

 

駐車場の場所が悪いのか車の色が悪いのか。私の車には何故か鳥のフンがよく乗っかっている。走行中にフロントガラス一面に散らばったこともあった。

 

あいつらの生活空間にはトイレという場所がない。なぜなら自分より下が全てトイレだからだ。その下に何があろうがお構いなし。きっと糞尿の生理現象を我慢するということすらしたことがないのだろう。

 

そしてあいつらの縦横無尽さ。

日本で住む我々は線路の上を人間が歩くことができないというのに、高速道路を原付が走行することができないというのに。動物園の檻の中に飼育員以外の人間が歩くことはできないというのに。サッカーの試合中に関係者ではない人間が入ることはできないというのに。入場料を払わなければ入れない場所があるというのに!入る資格がなければ入れない場所があるというのに!!

我々にはこんなにも立場で入れる場所が区分けされているというのに!!!………

 

あいつらはそういう場所のどこにでも、躊躇うことなく、羽を休めるがごとくに立ち入ることが許されるのだ。そして場所を変えたければ自分のルートで飛べばいい。

 

あたり構わず糞尿をし、行きたいところ降りたいところに渋滞や信号に捕まることなくたどり着ける。

そういう理由から

私が1日なれるとしたらなりたい動物

それは“鳥”。

 

私の居住地はそう遠くない未来に起きるとされている南海トラフ地震圏内。おそらく私が生きているうちには確実に起こる。

でもそんなことも私が鳥なら地震が起こったとしても翼がある限り、どこへでも逃げられるような気がする。飛ぶことに疲れたらたとえ陸がなくても水面に浮かぶ木が、発泡スチロールがたった一つあればいい。空が続く限り鳥の生活圏は無限だ。

 

そしてできるなら鳥のなかでもカラスがいい。雑食で何でも食べられる能力をもったカラスはきっとどんな環境でも生き残れる。木の実から死肉までありとあらゆるものを血肉にできるカラスがいい。賢さと狡さをもったカラスならきっとどんな環境にだって適応できる。

 

だから私はカラスを選ぶ。とはいえ、このお題の“1日”がそれぞれ選べる1日ならという前提の上のことなので、その1日が“明日”と言われるとまた答えは変わるのだろう。