mono3yu’s blog

ただ、自分と向き合う

古い古い記憶の中にあったもの

お題「人生で一番古い記憶」

 

母親は専業主婦だったので本来その必要はなかったのだが、私が3歳になると保育所に放り込まれた。早くから同年代の友達と触れ合わせることと親同士の交流も兼ねてなぜか私の地元ではそうしていた。(うるさいから厄介払いされていたような気がせんでもないが…)

 

朝の送りは父親の役目。私たちを車に乗せ出勤前に保育所に届けてくれた。車のラジオから流れるナショナルの歌を今でも覚えている。そして母親は私たちを車の外から見送ってくれた。

 

帰りは母親が自転車で迎えに来てくれた。

150にも満たない小さな体が自転車の前と後ろに私と姉を乗せて家までの道。息を切らしながらそれでも鼻歌を歌っていた母親。私たちも歌いながら足を大きく後ろに振って母親に力を貸す。

 

父親が日勤から帰ってくる時間になると母親が、「お父さん帰ってくるから迎えに行こか」とみんなで手を繋いで大通りまでたった数分の道を歩いてお出迎え。父親の車を見つけるのを競った。見つけると手を振った。

大通りを少し入ったところで全員で車に乗り込み、家までのプチドライブ。

 

あの頃は当たり前の日常だと思っていたけれど振り返るときちんと愛があったんだなと思う。

 

人生で一番古い記憶の中に両親の愛を感じている。